レイヤーマスクで画像を徐々に透明にする

Photoshopのレイヤーマスクを効果的に使えるようになると、飛躍的に表現力が増します。
基本的には見せたい部分は白で塗り、見せたくない部分を黒で塗り覆います。
一般のレイヤーはもちろん、調整レイヤーにも使えます。
画像を徐々に透明にするレイヤーマスク
応用すると、モノクロ2階調だけでなくレイヤーマスクをグラデーションにして、画像を徐々に透明にするという効果を与えることができます。
画像が一枚だけの場合にレイヤーマスクに白黒グラデーションを適用すると以下の画像のようになります。
画像を2枚重ねてグラデーションを適用する
もちろん一枚だけの場合にも使いますが、画像を重ねるとおもしろい結果が得られます。
画像を2枚重ねた状態で、上のレイヤーにマスクをかけるとマスクの黒い部分は下のレイヤーが見えることになります。
このような表現ができるといろいろと応用が効きそうです。
レイヤーマスクにグラデーションをかける
具体的な操作手順です。
1、フォトショップで画像を2枚開き、重ねる。
2、上のレイヤーを選択し、レイヤーパネルの下部のアイコンから「レイヤーマスク」を追加。
3、レイヤーマスクのサムネイル(白になっています)が選択されていることを確認。
4、ツールバーからグラデーションツールを選択。
5、グラデーションエディターで、白黒のグラデーションを選択。
6、レイヤーマスクにグラデーションをかける。
グラデーションのかけたいところを始点にし、終点で離します(シフトキーを押しながらドラッグで水平に引ける)。グラデーションの具合はグラデーションエディターで調整可能です。
レイヤーマスクなら、何度でも簡単にやり直せます。気に入った結果を得られるまで何度かやり直します。
上のレイヤー画像が徐々に透明になり(このサンプルの場合は中央あたりから、右に行くにつれ徐々に透明になっていく)、下のレイヤーの画像と合成されます。
※ドキュメントが、ただの白黒グラデーションになっている場合はレイヤーマスクではなく、レイヤーのサムネイルが選択されているためです。レイヤーマスクを選択してやり直します。
グラデーションは白黒じゃないとダメなの?
白黒じゃなくても大丈夫ですが、レイヤーマスクはモノトーンしか扱わないので、強制的にグレースケールに置き換わります。
あえて、真っ白・真っ黒にしたくないという場合は使ってみてください。
レイヤーマスクのバリエーション
以上の効果を応用してレイヤーマスクのバリエーションを作ってみましょう。
画像×画像
2枚ではなくそれ以上の複数の画像に適用することも可能です。(女性・海・ハンバーガー)
背景ベタ×画像
背景に任意の色を置き、上のレイヤーの画像にグラデーションマスクをかける。
よく見るパターンですが必ずしも画像が上でなければならい訳ではなく、逆にベタを上に持ってきてグラデーションをかけることもあります。文字を置きたい場合などに使います。
パターン×画像
背景ベタではなく、模様がある画像を背景に置くとより表現したいイメージ近ずけることも可能です。
ちょいワザ
グラデーションのかけ方は線形だけでなく、円形、反射形、菱形などの種類があるので、目的に応じして使い分けましょう。
……工夫次第でレイヤーマスクのバリエーションはまだまだ作り出せます。
レイヤーマスクに限らずPhotoshopでどんなことができるか、という知識が増えると活用の幅が広がります。
まずはどんな画像を合成したいかイメージをして、それを形にするためにテクニック使うことを繰り返す。
こうすることにより、想像したことを上手に表現できる力がついていきます。