修正も楽々!タイトルや見出しの文字比率設定法

修正も楽々!タイトルや見出しの文字比率設定法

長体・平体をかけてはいけない

「文字に長体をかけてはいけない」デザインを学んでいる人なら、少なくても一度や二度は聞いたことがある言葉だと思います。
長体・平体というのは文字を縦長にしたり、横長にしたり縦横の比率を変えることです。
タイトルや見出しではアクセントとして使われることはしばしばあります。
意図を持って比率を変えるなら良いのですが、基本的に本文にあたる文字には使いません。
スペースが足りないから、もしくは余ってしまったからという理由で安易に使うのはNGです。
完成された字形をわざわざ壊すことになりますし、単純に美しくない。
何より読みづらくなってしまいます。

超絶便利な裏技

よく見かけるのは、特定の文字列のみ選択して部分的にフォントサイズ自体を大きく(もしくは小さく)して強弱をつける方法です。
この場合、「文字パネル」でフォントサイズを見るとサイズ混合なので、何も表示されません。
NGとは言いませんが、以下のような不便さがあります。
文全体を適当なサイズに拡大や縮小するだけなら大小の比率を保てるので良いのですが、特定のサイズに修正したいときに、変更した箇所全てのフォントサイズを直さなければなりません。
これはなかなか面倒です。

ォントサイズ自体を大きくして強弱をつける
ォントサイズ自体を大きくして強弱をつけるただし、垂直比率・水平比率を裏技的に使うと超絶便利です。
縦横の比率を変えるといっても、縦も横も同じ比率(例・縦75%:横75%など)にすれば、単に拡大・縮小するだけです。
この方法で一つの文に強弱をつけておくと、サイズの変更の時などに威力を発揮します。

一度使ったらもう戻れない

具体的な方法です。
一つの文の中で大きく(もしくは小さく)したい文字列を比率でコントロールします(例小さくする場合/小さくしたい文字を選択して垂直比率60%:水平比率60%など)。
これなら大きい文字も小さい文字も「文字パネル」で見るフォントサイズ自体は同じです。
(全ての文字が24ptでも縦横60%に設定した文字は15ptに見える)
ということは全体を大きくしたい場合でも小さくしたい場合でも、単純にフォントサイズを変更するだけで煩わしい修正をすることなく思い通りのサイズに変更することができます。

垂直比率・水平比率を裏技的に使う
垂直比率・水平比率を裏技的に使う

1箇所や2箇所なら、部分的にフォントサイズ自体を変更しても良いかもしれませんが、それ以上あるような場合は以上のようなやり方で縦横に比率を変更しておくと、自分で調整する際はもちろんのこと修正依頼も余裕で受けられます。
ぜひ一度試してみてください。