箇条書きを簡単に整える段落パネルの使い方

箇条書きを簡単に整える段落パネルの使い方

イラストレーターでのデザインの中で箇条書きのテキストを扱うことも少なくないでしょう。
テキストのみなら特に問題はありません。
しかし中黒や数字などの行頭文字が入る場合は注意が必要です。
全ての項目が1行で収まらず複数行になるときは、段落の2行目以降を1文字分ぶら下げにして文の開始位置を揃えたいものです。
そのようなときは段落パネルを活用すれば簡単に揃えることができます。

「1行目左インデント」を一文字分マイナス設定

インデント

対象のテキストオブジェクトを選択して段落パネルの「1行目左インデント」を一文字分マイナス設定します(12ポイントの文字だったら− 12ポイント)。
これで2行目以降の行頭は揃いますが、行頭文字が枠からはみ出てしまい扱いにくいので、文章全体をボックスの中に入れる設定をします。

「1行目左インデント」を一文字分マイナス設定

「左インデント」を先ほどの「1行目左インデント」と同じ値をプラスします(「1行目左インデント」が-12ポイントなら、「左インデント」は12ポイント)。
これでボックスの中にすっきりと収まります。

「左インデント」をプラスします

「タブ」を使ったインデント

2行目以降も文頭を揃えるなら「タブ」でも設定が可能です。
「ウィンドウ」>「書式」>「タブ」からタブを表示させて下のマークを揃えたい位置に設定します。

「ウィンドウ」>「書式」>「タブ」

文頭を揃えるなら「タブ」でも設定が可能です

段落と段落の間隔を設定する

行送り(行と行の間隔)はそのままで、段落と段落の間隔を変更したいことがよくあります。
そのような時は段落パネルの「段落前のアキ」を活用します。
設定は単純で、空けたい間隔を数値で増減するだけです。
段落の間隔は変更されても、段落内の行と行の間隔は変化ありません。
行と行の間隔を変更したい場合は文字パネルの「行送りを設定」で設定します。
 1段落目の前にはアキは入りません。

段落と段落の間隔を設定する

段落と段落の間隔を設定する

段落スタイルの活用

他のテキストオブジェクトに対して、同じ段落の設定が必要な場合はその都度設定を実行する必要はありません。
一つ段落のスタイルを作成したら、その段落のスタイルを登録して他のテキストオブジェクトに適用させることができます。

以下、その方法です。
「ウィンドウ」>「書式」>「段落スタイル」を選択して表示します。
登録したい段落を選択した状態で、新規スタイルを作成ボタンをクリックします。
これで登録は完了です。

段落のスタイルを登録
続いてスタイルを適用したいテキストオブジェクトを選択します。
適用したいスタイルを選ぶとそのスタイルに変更されます。

適用したいスタイルを選ぶ

・・・たかが箇条書き、されど箇条書き。
段落パネルを利用しなくてもそれなりに見せることはできます。
ただ、変更や修正が入った場合どんな作り方をしたかによって、その修正のスピードや手間が断然違います。
ひいてはやる気にも影響してしまうので、直しにも強いテキストオブジェクトの作り方を覚えておきましょう。